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お知らせ空き家の活用事例_Vol.002【隠れた田舎のイタリアンレストラン】

2020.10.17

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空き家を所有している方、空き家を将来的に所有する予定の方、移住を検討している方に向け、県内で見つけた空き家の活用事例をご紹介しております。

Vol.002「隠れた田舎のイタリアンレストラン」

【ご紹介】ラウルさんご一家。ご主人ピネダさん(37歳)、奥さん奈巳さん(40歳)2017年に空き家を購入し、都内から移住してきました。一角にある倉庫で2021年4月にイタリアンレストラン「楽生流」(らうる)を本格オープン予定、現在週末だけのトライアル営業中。都内からこの地を選んだ理由や良かったことなど伺ってみました。

【データ】築17年。空き家であった期間:約3年。お住まいになって3年経過。自宅は木造2階。倉庫2棟。

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【Q&A】

Q1:都内在住だったラウルさんがこの地を選んだ理由、空き家を購入した理由・経緯を教えてください。
A1:昔から自分の店を持ちたいと思っていました。競合店の多い地域だと、価格競争に陥り、本来お客様に提供したい料理の質を落としかねないと感じていたので、ナポリ風でもある田舎でのオープンを夢見ていました。奥さんなみさんのお母さまのご実家が常陸太田市であったことから、空き家の情報を入手して、現地を確認したところ、すぐにお店のイメージが沸き即決しました。オープン予定はまだ先だと考えていたのですが、この物件に出会ったことで、3年ほどオープンを早めた形になります。自宅の敷地内にお店がある、というのも理想的でした。海外と東京での経験(新規大型店舗(250席)のオープン、経営、メニュー開発、人材育成等々)を生かして長年の夢だったナポリ風のお店をオープンすることができました!

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Q2:この町に住んでよかったと思うことは何ですか?
A2:人と人の関わりを実感しています。近所の人が子供の心配をしてくれたり、お野菜をくれたり、できないところをフォローしてくれたり、東京では味わえなかったそんなご近所さんとのお付き合いが素敵だな、って思いますね。自然豊かなところで、子どもたちをのびのびと育てたいと思っていて、実際、のびのび育っています、笑。車がないと生活ができない環境ではあるけど、それ以上に得るものは大きいですね。あとは、野菜を買いに行かなくても隣りの畑で育てた野菜をお店で使うことができる点ですね。野菜は仕入れた方が早いとは思うのですが、自分で作った野菜を皆さんに食べてもらえたら幸せだな、って思いますね。最近、近所の方から畑を借りまして、まずは、土作りに励んでいます。(奈巳さん)

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Q3:今、困っていることはありますか?
A3:ありません!田舎の訛りが聞き取りにくい時はありますが、あとで奥さんに聞いたりするときがあります、笑。

Q4:これからどんなお店を目指したいと思いますか?
A4:お客様がいつ来ても、飽きないお店作りを目指しています。定期的なメニューの変更、店内外の雰囲気、イベントの開催など。実は生地の配合も変えたり、トマトソースもちょっと変えてみたりしているので、違った発見があるかもしれませんよ。

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Q5:今後の予定は?
A5:現在は週に2日間の営業ですが、来年度から週4日の予定に。ゆくゆくは、近隣市町村に新規店舗をオープンし、お住まいの地域や年齢(子どもからお年寄りまで)に関わらず、多くの方に美味しい心のこもったイタリア料理を提供したいですね。その際もまた既存の倉庫を改修するなど、あまりお金をかけずに計画したい。美味しい料理とホスピタリティーで十分だと思っていますからね。また、今までの経験を活かして、ケイタリングやホームパーティ(出張シェフ)などのサービスも検討中です。また、県北の観光地とのセットチケットなども販売して地域活性化につなげたいですね。

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Q6:メニュー紹介
A6:3か月に1回ランチメニューを変更。グランドメニューも定期的に内容を変更し、何度でもお客様が来店しても新しい料理・味の発見をしてもらえるようにしています。また店内やお店の外の雰囲気も季節によって変更しています。

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Q7:お料理の特徴を教えて下さい。
A7:トマトソースと生地にこだわっています。日によって配合を変えたりするので、舌触りの違いやソースの味の違いを感じることができます。そうですね、他のお店との違いと言ったら、「飽きない」ってことでしょうか、笑。あとは、料理に「愛」が入っていますよ!。定期的にメニューも変わりますので、来店する度にワクワク、毎回楽しみにして欲しいですね。過疎化が進むこの地域で、少しでも地元を盛り上げたいと思っています。茨城は美味しい野菜が豊富なので、地元のお野菜を使っています。コロンビアのコーヒー※やコロンビアのお酒もありますよ。※日立市にあるLIBという就労支援施設でコロンビア産の豆を焙煎しています。

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Q8:来客数などコロナの影響はいかがですか?
A8:コロナウイルスが流行しはじめた時期(2020年3月)にトライアルオープンしました。お客様に安心して来店いただけるよう、できる限りの感染対策を徹底しています。テイクアウトもありますよ!

Q9:お店の名前の由来は?
A9:お店に来て楽しい気持ちが生まれ、その気持ちが他の方にも伝わる(流れる)お店にしたい、との思いを込めました。

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Supportから
コロンビア・ボゴダ(首都)出身のラウルさん。3年間、スペイン・イタリア・アメリカの複数都市で修業後、日本に来日。12年間、都内(丸の内・表参道・代官山・白金)のイタリアンレストランや、東京のパレスホテルの中にあるイタリアンレストランで働いた。料理の幅を広げるため、五反田や恵比寿の飲食店で串焼きやカツも学んだ。コロンビアでは15歳からあらゆる仕事を経験。軍隊・郵便局員・新聞配達・バスの運転手、なんとコロンビア大統領のボディーガードまで。最後にたどりついた仕事は「料理」だった。全く日本語を分からず来日し、実用的な日本語を早く身につけようと日本語学校には行かず、カフェで聞こえてくる日本語を辞書で調べたり、小学生のドリルして日本語を学んだという。人生を楽しく生きたいと、失敗を恐れずすべてにいつでも楽しんで挑戦し続けているラウルさん。今後のご活躍、人を楽しませる仕掛けを、期待しています。

【お店の場所】
 常陸太田市中利員町2975-2
 食べログ:https://tabelog.com/ibaraki/A0805/A080502/8023867/dtlmap/
 Google Map:https://goo.gl/maps/xGK5zKMky8wMRAuQ9

【営業時間】
11:00-15:00(LO 14:00) 17:00-21:00(LO 20:00)予約&問合せ 050-1136-7374

常陸太田市の空き家は敷地内に倉庫等が付いている場合も多いです。お店を持ちたい方や住居とは別の趣味の空間など、色々な楽しみ方ができそうですね。また、今回ラウルさんが購入した空き家は、空き家である期間が約3年でした。空き家である期間が短いほど利活用への展開が早くなりますので、空き家を所有している方、または、将来的に空き家を所有する方は、早めの検討をおすすめします。

※当記事は、「移住ライフマガジン&サポート いまぼくらと」https://bokurato.com/ との共同企画です。 

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